過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/08(火) 09:05:17.61 ID:qxUHnraiP
なぜずっと、学園都市を破壊しようとしているはずの巨人がミンチと化した最終個体だったものから目を離さなかったのか、もちろん理由がある

その理由を説明するかのように、ミンチ状に飛び散った白い未元物質が気体へ態変化していき

気体となった未元物質の集合体である白い靄が形を持とうとして、モゴモゴと形を変え続けていった

最初に髪の長い女性の様な形になったが、定まらず

今度は一周り大きな男性の様なフォルムに。しかしそれも固まることは無かった

結局20m程の大きな球だけとなる

最終個体・佐天涙子でも無ければ、そこに混じり込んだ垣根帝督でもない、つまり男でも女でも、人間でも無い存在

だがその意識は、二人の精神がベースとなっている

量産個体をすべて殺すという目的の為には、邪魔する者を全て排除してでも、という強硬意識を持った最終個体

そしてそこに寄生した、彼本来の未元物質でない劣化コピーを使う駆動鎧や複脳計画の被検体とは違う、垣根帝督自身から得られた未元物質

そこには垣根帝督と直接的な繋がりがあるわけではない。しかし、影響が完全に無いわけではなく、彼の強い感情や思想や意図からの干渉を受けてしまう

そして、その干渉を含めて、複脳計画とクローニングで強化された最終個体・佐天涙子の能力を借りる特殊な能力が増幅する

垣根の対天使への憎しみに似た強い敵意。それに最終個体の排除意識・自身への殺人衝動が混じり合って、この存在にあるのは必ず目の前の巨人を打ち倒すという意識だけ

表面積が一番小さくなる球と言う形になって、よりエネルギーと言う意味では純化されたこの形態は、先程のような腕と足だけという存在よりも更にシンプルで迷いが無く、さらに自己意識から人間であるという命題すら失ってしまっていることを示していた

そんな撃退衝動の塊のような存在は、地面を叩き付けてその反作用で飛び上がった

そのまま、球形体のまま愚直な体当たりを狙い、一直線に巨人へ

巨人は飛んでくるボールをバットで打ち返すが如く、三又鉾を振るった

球と鉾がぶつかった瞬間、周辺に異様な雷光を与え、建物を吹き飛ばしてしまう程の破壊をするには十分な衝撃波を放ちながら、巨人は最終個体だったもの弾き返す

弾き返されて1〜2kmほど距離が開くと、球体はその進む方向を転回させて、もう一度巨人へ向けて愚直に飛び込んでいった


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