過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
↓
1-
覧
板
20
908
:
寝ている最中に
[saga sage]
2011/10/11(火) 08:37:17.25 ID:F/zw6ecBP
半ば神の力を思わせる彼の能力のような行使は、個々の特別仕様としてチューンナップされていない限り、できはしない
結論、不十分
光や熱波や電磁波等の嵐の後に、それらとは比較的にゆっくり飛んでくる、プラズマ状態にもなっている土砂の嵐は大波だった
くぼんだ川の縁に背中をぴっちりと当てて体を隠しているフレンダと滝壺の前にある、10032号と番号付けられた少女の操る一際損傷の酷い駆動鎧
それが、嵐の中でメギッといやな音を生じさせた事に気づいたのは、操っている彼女だけだったかもしれない
もっとも、気づいたときには、彼女を構築していた物質が、圧力によって崩壊という状態になった時と同時だっただろうが
フラッシュ、バック
あまりにも一瞬の行動だったので、自分が何をしようとしたのか。それがフレンダに理解出来たのは行動を始めた後だった
何をしたのか。人間は窮地になれば往々として本能的な行動をする生き物だ
単純な行動、つまり、目の前で吹き飛んだ駆動鎧の方向へ身を乗り出したのだ。まるで、フレンダが滝壺を庇うように
一番爆風の波に近かったのは、何か壁になりそうなものを片っ端にアポートしようとして突き出した、機械の左腕
そして、一瞬でその腕がバラバラに砕けて行くのが、見えた。そこまでの記憶はフレンダにはあった
まるで大きな写真だった。それ以上の動きは、彼女の脳は見ることが出来なかった
なぜなら、彼女もまた、体の前半分が殆ど丸々消え去ってしまったのだから
滝壺「あ、ぁ」
数秒の後に、まるで支えを失った案山子のように倒れたフレンダの後ろ半分を見て、彼女は碌な言葉が出せなかった
乗り切った、という安堵を浮かべた他の駆動鎧と結標達がその状況に気付いたのは、滝壺が目を手の平で覆う様に自らの顔を掴んだ後である
あまりにも綺麗に御坂妹と呼ばれるクローンが操る駆動鎧が消えていて、そして死体としてもあまりに薄くなったフレンダの遺骸はどこかから爆風で飛んできた布切れ程度にしか見えなかったから
フレンダが何をしたのか、それをマジマジと見れたのは、庇われた、というより庇わせた滝壺だけだろう
その能力を持ってして、引き出すというフレンダ独自の次元断層面を極大化させ、文字通り肉壁にさせるという方法で
絹旗「た、滝壺、さん?」
滝壺「……ぁた」
絹旗「え?」
滝壺「また、私は同じ事」
事実として、彼女は庇わせたのだ。自らを、フレンダに
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/1390.56 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1299458857/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice