過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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929:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/10/11(火) 08:52:52.41 ID:F/zw6ecBP
フィアンマ「……それは、出来ない話だ」

ワシリーサ「なぜそこまで固執するのかしらね、ロシア成教の救世主格なんかに。本来、救世主は自己の信仰すら作りだすだけの力があるというのに。それは殆ど、全てが全てを思い通りに出来るだけの力があるという事と同義だというのに。文字通り、神として」

言いながら、彼女は一歩ずつフィアンマが居るはずの柱に歩み寄る

フィアンマ「さぁ、どうしてだろうな」

ワシリーサ「何"を"企んでいるのか知らないけど、何"かを"企んでいるという事は分かる。あなたは、わざわざ苦労してまで十字教という要素を残そうとしているのだから」

近寄ってくるワシリーサに、フィアンマは背後の壁を叩いた

そこには丁度、先程まで生んでいたフィアンマ・フィールドが弱まったことで入って来たステンドグラスからの光が当っていて、差し込む神の光=照らす太陽の光という形式を誇張して、一種の閃光的な働きをする

生じると仮定した隙をついて、ワシリーサの背後に出たつもりだが

同じようにステンドグラスからの光に、老婆の影があった

認識と同時に爆発。それによって逆に運良くフィアンマは逃げ場の多い聖堂の正門側に飛ばされた

彼の方へ、ワシリーサは振り向く

ワシリーサ「あえて言うなら、既存体系と言う縛りを用いて、"神の力"を何らかの目的で操作しようとしている。違う?」

フィアンマ「8割方は正解といったところか。だが完全な解ではない。俺様の為そうとしていることの、残りの二割にして一番の根幹部分が満たされていないからな」

そしてまた一歩一歩、彼に近づいて行く

ワシリーサ「いいわよん、別に正解じゃなくとも。その根幹部分が起きなければ良いのだから」

フィアンマ「お前は俺様が気に食わないらしいが、モスクワの人間は俺様という救世主を求めているのだ」

見様によっては、フィアンマが泣き言を言っているようにも見えるが

彼の表情はそれではない

ワシリーサ「でも、そもそもそれが間違っているとは、思わない?」

フィアンマ「ほう?」

ワシリーサ「神だの救世主だのなんて、概念だけでいいのよ。リアルな神は人間には無用の長物でしかない」

「今まで人間は現実の神など無しに信仰だけで規律を作り、それによって社会を構築し、やってきた」

フィアンマ「ふむ」


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