41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/07(月) 19:56:49.54 ID:/pwNr4Li0
―――振り返って、来た道を眺めてみる。
なんだろう。
そういえば先程から、あてもなくふらふらと歩いていたと思ったけれど、
よく考えてみれば、何かに誘い込まれるように自宅から一直線に、道を歩いてこなかったか―?
この先の桜ヶ丘にある建物は、たった一つ。
このまま歩いていると、本当に地獄のようなモノに呑みこまれてしまうのではないか――
そんな想像に、背筋が寒くなる。
唯「―――でも。なんでだろ」
私は、この向こうへ行かなければならない。
そんな、義務感のような、焦燥感のような衝動。
それが何であるのかも理解できないまま、私は夜の街へと踏み出した。
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