42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/07(月) 19:57:43.30 ID:/pwNr4Li0
“線”の濃い、闇へ。アリアドネの糸に縋るように。
/
同日 (2008年・2月11日)
――――その女の子の姿は、まるで死そのものだった。
小柄な躯は痩せ細り、その悉くが病魔に侵されている。
死に難い部分を見つけられないくらいの、女の子。
“点”はまるで穴のように大きく、“線”が隙間なく埋め尽くしている。
熱に浮かされたような気分で、その子の側に立った。
私は今、白い墓標のようだと常々思っていた場所にいる。
正確にはその内部の奥深く、寝静まった病棟の一室に。
63Res/35.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。