過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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(千葉県)
[sage saga]
2011/03/27(日) 02:47:06.09 ID:JZglDAH2o
ヘッドライトのスイッチを入れ、4人は恐る恐る降下を始める。
ライトだけではいささか心細いのでレッサーが魔術を発動させると、4人の周囲がほのかに明るくなる。
光源の見当たらぬ不思議な明かりだが、これではぐれてヘッドライトの灯りが切れた挙句暗闇の中に迷子、という可能性は無くなった。
幸いにも内部に侵入した時点で大分深度を稼いでいたために、侵入口が見えるくらいの深さまでの降下で済んだ。
『だいたいこの真横らへんよね』
高さはほぼ同じ。
PDAが指し示す座標は、ここからそう遠くない場所を指し示していた。
『ここの壁、ブチ抜くわよ。ちょっと離れてて』
美琴はそう言うと、先ほどと同じように砂鉄の鞭を振るい、壁を穿っていく。
『外壁』に相当する部分と違い、『床』や『天井』に相当する部分はそこまで堅牢ではないのだろう。
さほど苦労せず壁に大穴を開け、内側へと入っていく。
その穴の中に建宮が紙片を張り付けると、それは幽かな光を放ち始めた。
帰り道の目印とするのだろう。
同じようにして、次々と壁を突破していく。
それにつれて増す変化に、建宮がまず最初に気付いた。
『お嬢ちゃん、ちょっと待て』
『どうかしたんですか?』
『壁をぶち抜いて内側に入っていくごとに水温がどんどん下がって行ってるの、気付いてるか?』
そう言われても、北極海に初めて浸かった美琴にはその差異が分からない。
10777号も同様のようだ。
が、建宮と同じ魔術師のレッサーにも何か感じるものがあるようで、彼女らしからぬ真剣な顔をしている。
『これは……『神の力』のテレズマでしょうか?』
『かも知れんのよな。完全消滅が確認されたとは言え、その力の残滓が未だに環境に影響を与えていることは十分に考えられる。
みんな、ここから先は気をつけて進むのよな』
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