過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/09(水) 04:00:11.26 ID:SvKeaTpjo
「魔術というのは、つまるところ異能を発現させるための学問なんです。
 法則を理解し、自ら術式を作り上げ、そして行使する。
 それによって望む結果を手に入れる、ってところですね。
 ……頭の上にクエスチョンマークが飛んでるみたいですし、実際にお見せしますか」

レッサーは懐から多色ボールペンを取り出し、何枚かのメモ翌用紙に何らかの記号を書き始めた。
やがて、レッサーは赤インクで魔方陣が書かれたメモ翌用紙を持ち、ひらひらと振る。

「この紙をよーく見ててくださいね」

美琴と10777号が身を乗り出した刹那、メモ翌用紙が激しく燃え上がる。

「ちょっと、何かやるならやるって言ってよ!」

前髪を焦がされかけた美琴が抗議をするのを無視して、レッサーは冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを取り出した。
コップになみなみと注ぎ込み、その中へ青インクで魔方陣が描かれた書かれたメモ翌用紙を浸す。

「今度はこの水を見ててください」

そう言うや否や、コップの中の水はみるみる凍りつき始める。
美琴が触れてみると、それは確かに氷点下の冷気を放っていた。

「凄い……!」

「即席でスタンダードな魔術ならざっとこんなものですね。
 もっと大掛かりなものですと時間もかかりますし。
 この『尻尾』とか『鋼の手袋』も魔術によるブツなんですが、
 へへへ、そこはまあどんな効果かは企業秘密ということで」


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