過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/09(水) 04:01:37.77 ID:SvKeaTpjo

美琴は氷の中のメモ翌用紙を見つめたまま何事か呟いている。
もしかしたら、魔術を学ぶことで何か自分の糧になるかもしれないと考えてるのかもしれない。

「魔術を学ぼうとか考えているなら、やめておくことを勧めるけど」

「えっ?」

「超能力者に、魔術は使えないんですよ。
 魔術とは、「才能の無い人間がそれでも才能ある人間と対等になる為の技術」ですから。
 学園都市で超能力の開発を受けた人間が使うと過負荷が起こって暴発し、体のあちこちが爆発するらしいです」

「なあんだ……」

肩を落とす美琴。
自分の力になるかもしれなくても、体が弾けてまで使おうとは思えない。

「そういえば、ブリテン・ザ・ハロウィンで起こった摩訶不思議な出来事も、いわゆるマジュツというものなのですか?」

「ざぁーっつらいと。第二王女さまの起こしたクーデターに対して英国の誇るクイーンが発動した『連合の意義』という魔術でしてね。
 それによってカーテナ=オリジナルのテレズマを削られた第二王女さまは、思い切り上条当麻に殴られてノーバウンドで吹き飛びましたとさ」

「ぶふぅっ!?」

連合の意義だのカーテナなんたらだの意味のわからない単語はどうせマジュツ用語だろうしどうでもいい。
問題は、クーデターの首謀者であるとはいえ英国の第二王女その人であるキャーリサをあの馬鹿が思い切り殴りつけたということ。
状況が状況なら国際問題どころか戦争に成りかねない事態に、美琴は思わず蒼白になる。

「何してんのあのド馬鹿ッ!?」

「ちなみにその時にへし折れたカーテナという霊装──魔術的な兵器ですね──は歴史遺産的なもので再現不能だから、
 賠償問題になれば軽く国家予算の数十倍は」

「そんなものあの貧乏人に払えるわけないっつーの!」

「あれ掘り返すの苦労したんですけどねぇ。
 まあそれはクイーンの『レプリカあるしそんなもんいらねー』の一言でうやむやになりましたが」

「女王様ノリ軽いな!」


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