過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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293:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 02:00:12.25 ID:9KzOTW+Oo

「……だけど、そばにいるだけが、支えるってことじゃないとも思うのよ」

「どういうこと?」

インデックスはきょとんとして首を傾げた。

「記憶っていうのはね、体のいろいろな働きや感覚と結びついて構成されているのよ。
 あいつが失ったエピソード記憶なんか、まさにそんな感じよね。
 視覚、聴覚と言った外部情報と密接にかかわりあって構築されているわけよ」

「うん」

「それでね、記憶を失う前の大事な人や強く印象に残った言葉なんかは、しばしば記憶を取り戻すためのファクターになりうるの。
 なんでかっていうと、そういった外部情報の刺激によって頭の中の繋がりが明瞭になって、ふと思い出すことがあるんだって。
 ……その、あいつにとってはあんたは大事な人間の一人みたいだし? あんたの声がきっかけになるってこともあるんじゃないかな」

「……だけど、私はイギリスに帰らなきゃいけないんだよ」

「何のために携帯電話があんのよ」

美琴は自分のそれを取り出し、軽く振って見せる。



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