過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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336:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:29:26.32 ID:6dTTluKVo

「はぁ〜〜〜〜〜…………」

白井黒子は大きなため息をついていた。
愛しの御坂美琴が「親元に戻され」学園都市を離れてから二週間。
彼女の言うところの「お姉様成分」が尽きて久しく、まるで萎れたように生気が無い。
今日も一人さびしくあの部屋に戻るのかと思うと、気が滅入る。

終戦後半月が経過したこともあり、『風紀委員』の非常動員体制も解かれている。
すでに休校措置も解かれ、学園都市内は平穏を取り戻している。
月末に待つ一端覧祭に向けて、再び活気を帯びつつある真っ只中だ。

今日は風紀委員も非番であり、まっすぐ帰る事にする。


「今日は早いのだな、白井」

「寮監さま」

寮のエントランスで、仁王立ちする寮監に出くわした。

「いかがなさいましたの?」

「御坂が帰って来たぞ」

「ええっ!?」

思いがけない喜びに、思わず声が上ずる。

「いっ、いつお戻りになられましたの?」

「今しがただ。部屋で休んでいるぞ」

そう聞くや否や、白井の姿はその場から掻き消えた。

『お姉様〜〜っ!!』

寮中に響く声は、恐らく自室からだろう。

「……全く、寮内で能力は使用禁止だと言っているだろう……!」

残されたのは、こめかみに青筋を浮かべた寮監のみ。
常盤台中学の女子寮では、超能力の使用は禁止されている。
それが意味していることは、つまり。

白井黒子、死亡確定。



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