過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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529:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:52:51.53 ID:bFibk2Mzo

精神世界を自由に動ける彼女以外、生物のいるはずのない静寂の世界。
その中を二つの赤い光は流れるように動いていた。

くるくると踊るように、二つの光は動きまわる。
以下略



530:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:54:08.51 ID:bFibk2Mzo

その光は突然大きくなり始めた。
否、近づいてきているのだ。
逃げなければ。彼女は本能的にそう直感した。
だが、体は動かない。不可視の壁に張り付いたように、手も足も離れない。
以下略



531:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:54:45.62 ID:bFibk2Mzo

「──おい、おい大丈夫かッ!? 返事をしてくれッ!!」

気付けば、心理掌握はとても焦ったような表情をした少年の腕の中だった。
まるで抱きしめるかのように、その両腕は心理掌握の体に回されている。
以下略



532:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:56:18.35 ID:bFibk2Mzo

「……その前に、わたくしがどうなってたか、教えていただいても……?」

「あ、あぁ」

以下略



533:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:57:02.76 ID:bFibk2Mzo

「脳の構造上の問題ですと、やはり精神系の能力では限度がありますわ。
 お医者さまにお任せするのが一番ではないでしょうか?」

それでも、以前の記憶が脳の中に残っていると言うのは大変な朗報だ。
以下略



534:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:57:43.37 ID:bFibk2Mzo

「──ごめんなさい、お役にたてなくて」

「ううん、そんなことはないわよ。
 アイツの記憶が完全にぶっ飛んだわけじゃないってことが分かっただけでも良かったし」
以下略



535:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:58:57.71 ID:bFibk2Mzo

そんな約束もしていた。
結果は芳しくはなかったとはいえ、尽力してもらったことは事実だ。

「私にできることなら、なんでも言ってちょうだい」
以下略



536:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 03:00:14.00 ID:bFibk2Mzo

しばしのフリーズ。
今、目の前の彼女は何と言ったのだろう?
自分と仲良くなりたいから、派閥に勧誘をしてきていた?

以下略



537:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 03:01:08.20 ID:bFibk2Mzo

ふるふると羞恥に身を震わし、目尻には涙まで浮かべた心理掌握。
とても『常盤台の女帝』らしからぬ姿に、美琴はふっと笑みを浮かべる。

「……分かった」
以下略



538:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 03:05:26.77 ID:bFibk2Mzo
今日はここまでです

今回の話を要約すると「上条さんの内面にもぐりこみ過ぎた心理掌握が中の人に排除されてしまった」という感じになります
いろいろと分かりづらくて申し訳ないです

以下略



539:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2011/05/04(水) 03:09:18.40 ID:2pyhWO7c0
乙!
相変わらず面白い!

心理掌握さん、良い人やなぁ・・・
でも、フラグは立たなかったか・・・
以下略



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