過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
1- 20
641:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/05/15(日) 03:37:37.71 ID:W8rEPNSco

「は、はァッ!?」

つややかな唇が紡いだ言葉に、美琴はたじろいでしまう。

以下略



642:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:38:49.27 ID:W8rEPNSco

「こっ、公衆の面前でそんなことを平然と叫ぶなんて! この変態!」

「けっ、どーせテメェだって全部意味分かってんだろぉ? カマトトぶってんじゃねぇぞ売女ァ!」

以下略



643:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:39:27.48 ID:W8rEPNSco

バヂィ!! と空気が爆ぜる音がした。
『粒機波形高速砲』が美琴に当たる瞬間、彼女は右手をかざし、紫電を纏っただけ。
それだけのことで、放たれた光線は美琴の手前で虚空へと掻き消える。
当然、美琴は無傷だ。
以下略



644:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:41:16.37 ID:W8rEPNSco

(私の粒機波形高速砲を『かき消した』……? 夏休みはせいぜい弾くのがやっとだったってのに)

無論、麦野の出力が低下していることは自覚している。
だが、例えば最大出力10億ボルトの『超電磁砲』の出力が一割に減ったところで、レベル4相当の1億ボルトは扱えるように、
以下略



645:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:41:46.13 ID:W8rEPNSco

良く見れば、麦野が纏っているのはこの病院の入院着だ。
上からコートを羽織っているせいで今の今まで気づかなかった。

「だから言ってんだろうが。『なんでそんなことしなきゃいけない』ってよ」
以下略



646:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:44:21.76 ID:W8rEPNSco

その傷痕に戸惑い、怯えるような美琴の表情を満足げに見つめ、麦野は特殊メイクを元に戻す。

「ついでに言うと、左腕はこんな感じ」

以下略



647:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:45:05.13 ID:W8rEPNSco

「……ねぇ」

「なんだよ」

以下略



648:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:45:42.94 ID:W8rEPNSco

「そんな境遇に堕ちて行くまで、何があったの……?」

「"堕ちて行く"? はっ、笑わせんなよ『超電磁砲』。
 私たちみたいなゴミは"堕ちた"んじゃない。"初めからそこにいた"のさ」
以下略



649:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:46:47.16 ID:W8rEPNSco

「……てめぇ、今なんつった?」

「だってそうでしょ? 本当に"そこ"が心地良いと思ったなら、"辛い"なんて口に出ない。
 押しつけがましく、『感謝しろ』だなんて言わない。
以下略



650:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:47:35.33 ID:W8rEPNSco

「……10031人。私のせいで、私の『妹』がそれだけ死んだ」

麦野の脳裏をよぎるのは、かつての死闘後に知った『実験』の内容。
御坂美琴のクローンを20000体用いた狂気の戦闘実験は、10032回目で中断されたと聞いた。
以下略



1002Res/817.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice