過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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961:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:34:38.99 ID:zxuPn9f5o

「どうしてって、あの男はバカでズボラで怠惰で愚鈍でスケベでマヌケでいつも不幸だ不幸だと口にしてばかりでそこから抜けだす努力もしない、
 ついでに人の裸を見ようが謝罪の一言も出せないようなだらしのないダメ男だからよ」

吹寄の言葉にうんうんとうなずく女子たち。
ずいぶんな言い草だな、と美琴は思う。ついでに何か聞き逃してはいけないことを聞いた気もするがここはあえてスルー。
それよりも、言わなければならないことがあるから。

「……余計なお節介です。
 あいつの欠点は色々と知ってますけど、それ以上にあいつの良いところを知ってますから」

「……それに、今のあの男は記憶を……」

「それも知ってます」

挑発的に、力強く言い返す。

「知ってて、それでも私は────。……というか、こんなことあなたにどうこう言われることじゃないと思います」

ここは絶対に引いてはいけないところだと睨むが、逆に吹寄はあっさりと引く。

「……そうね、それが分かってるなら、お節介を焼く必要もないかな」

「え?」

「あなたのライバルは想像以上に多いってことよ。覚悟がないならやめておけって言いたかったの。
 あぁ、あたしは違うけどね!」

吹寄の後ろの女子たちが、照れたり頬を染めたりと様々な反応を示す。
こ、これは、もしや!?

「今日から。あなたもライバル。」

「あ、あははは……」

恋敵に向けるような視線を向けられ、美琴は苦笑いする。



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