2:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/03/09(水) 09:43:13.81 ID:YdrHANSAO
“街の人たちが困ってるんだって!”
お姉ちゃんはそう言った。
“居場所がわかったらしいよ! これはもう、狩りにいくしかないよね!”
3:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/03/09(水) 09:47:26.43 ID:YdrHANSAO
コンコンと、部屋の戸を叩く音が聞こえた。
眺めていた写真を机に戻して、私は来訪者へ返事をした。
梓「憂、起きてる?」
4:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/03/09(水) 09:49:38.26 ID:YdrHANSAO
憂「受かると、いいな」
梓「受かるよ。憂なら間違い無く」
憂「お姉ちゃんは、一度落ちてるんだ」
5:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/03/09(水) 09:52:50.84 ID:YdrHANSAO
純ちゃんは、梓ちゃんがHTTに加入した時期にハンターになってから、無所属のまま色々なパーティーに客員として参加している、ソロのハンター。
一緒にクエストをこなした事のある梓ちゃんは、純ちゃんを「動きは粗いけど、攻める時と退く時の判断力が速くて生存能力が高い」と評価してる。
純「はぁ〜っ、憂のお茶は美味しくて染みるぅ〜」
6:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/03/09(水) 10:34:24.64 ID:YdrHANSAO
教官「──止めえぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」
闘技場に教官さんの声が木霊する。
憂「ハァ…ハァ…ハァ…」
7:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/03/09(水) 10:37:00.00 ID:YdrHANSAO
なんかもの凄いことをさらりと告げられた!
憂「神童…ですか? お姉ちゃんが?」
教官「うん? 話した事はなかったか?」
8:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/03/09(水) 10:38:36.62 ID:YdrHANSAO
《えへへー、試験落ちちゃったよ憂〜》
あの日、お姉ちゃんが試験から帰ってきた日のことを思い出す。
お姉ちゃんはすり傷と土埃だらけで、そんなに怪我をするくらいなら、ハンターになんてならないで欲しいと思った。
9:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/03/09(水) 10:39:47.09 ID:YdrHANSAO
教官「その次の試験は正しく、正規のモンスターを準備した。本来はこちら側の不備であるから再試験について、我輩はギルドに殴り込みにいくところだったのだが」
この人なら、本当に殴り込みに行っただろうな。
教官「唯は嫌な顔一つせず、問題無しに試験をクリアしてみせた。本当に、大したものだった…」
10:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/03/09(水) 10:43:36.83 ID:YdrHANSAO
梓「──憂っ!」
訓練所を出たところで、待っていてくれた梓ちゃんと純ちゃんと合流する。
純「随分はやかったね? 試験どうだった? ババコンガにくちゃいのヤラれてない? 教官泣いたりしてた?」
11:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/03/09(水) 10:45:20.47 ID:YdrHANSAO
梓「…私はべつに、なにもしてないよ」
梓ちゃんの言葉に、純ちゃんもウンウンと頷く。
梓「人はね、自分で立とうとしなくちゃ、支えられても立てないんだよ」
12:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/03/09(水) 10:46:40.37 ID:YdrHANSAO
純「だあぁぁぁ! 辛気臭い!!」
憂「じゅ、純ちゃん?」
純「あのさっ! せっかく憂がハンター試験に合格したって言うんだから、もっとはしゃごうよ、もっとはっちゃけようよ!!」
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