過去ログ - テッラ「『光の処刑』が完成しました。」
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808:1[sagesaga]
2011/09/04(日) 22:44:30.62 ID:P7mOVzLAO

???「……あれか。」

透明なスコープ越しに映る、華奢で紺碧の服を着た異様な人物を見咎め、男は呟いた。
今までの経験から、風、防御、偶然、全てを計算して頭を狙い撃つ。
引き金を絞り、一気に引く。淀みないその動作は、スコープ越しの人物へと吸い込まれていき、

僅かに肩口へと逸れた。

風がもう少し強かったのだろうか、そう思い愛銃へと即座に銃弾を装填、スコープをもう一度あの男に向け、正確かつ俊敏に引き金を絞る。

だがそれは相手も同じようだった。
まだ撃たれたばかりの箇所も燃えるように痛むだろうというのに、その人物は素早く己の影となる位置へと逃げ込んだ。

放った銃弾が、地面を削る。

???「…………」

ガシャッと愛銃のスコープを目から外し、即座に解体の作業にかかる。
今の動きで分かった。相手も徒者ではない。
男はそう思い、油断せず全力でこの任務を続行していくことを決めた。



が、そこに間延びした女性の声が、男の行動に口を挟む。



?「砂皿さん、何やってるんですか?」



女に砂皿と呼ばれた男は、その言葉にピタリと動きを止める。


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