46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/03/17(木) 09:43:44.11 ID:LjwDMhJOo
二年と少し前 日本 桜が丘ホテル レストラン
紬父「卒業おめでとう、紬」
紬母「おめでとう、紬」
紬「ありがとう、お父様、お母様」
三人で乾杯する。もちろん紬はジュースである。
紬父「桜が丘女子高校は良い所だっただろう?」
紬「ええ、とっても」
紬父「そうだろうそうだろう。なんせ、母さんの母校だからね」
紬「ええっ! 私、そんなこと一言も……」
紬母「ごめんね、紬。この人に止められてたの」
紬父「卒業祝いにとっておこうと思ってね。私と母さんの馴れ初め話だ。高いぞー」
紬「まあ、お父様ったら」
紬父「ははっ。紬は……軽音楽部に入っていたんだね。仕事が忙しくて結局一度も身にいけなくてごめんよ」
紬「うん、いいの。お父様は今の日本にとって大切な人だから」
紬父「なんだ紬、子供なんだからもっとわがまま言っていいんだぞー。誰に似たんだ?」
紬母「私よ。紬がこんなに良い子になったのも、私の教育の賜物ね」
紬父「ちがいない。それで、軽音楽部の仲間は、最高の仲間になったかい?」
紬「はい。お父様の言ったとおり」
紬は花のような笑顔を浮かべる。紬は髪や容姿は母親似だったが、眉毛とこの笑顔は父親譲りだった。
紬父「一緒の大学に行くんだろう。よかったな、紬。仲間を大切にするんだぞ」
紬「もちろん。お父様に言われるまでもなく」
紬父「お、言うようになったなこいつー」
紬「ふふっ、お父様ったら」
???「随分楽しそうだな、おたくら」
その時、琴吹家三人のテーブルに金色のスーツを着た男が近寄ってきた。
紬父「ん、何か用ですか?」
黄金「ああ、まずは自己紹介だ。俺は『黄金(ゴールド)』って呼ばれてる。あんたは――きくまでもねえよな。この国であんたを知らねえやつはいねえ。ミスター琴吹」
紬父「そうか。よろしく、黄金さん。それで、何のようかな? 今、家族との食事中なんだけど」
黄金「ああ、悪いな。俺も家族の団欒を邪魔したくねえ。なんで、用件から先に済ませちまうぜ」
黄金は右腕を挙げる。見る見るうちに、その右腕は形を変え――金色の、まるで金属の刃物のように姿を変えた。
さらに黄金はその刃物の腕を振り下ろす。紬の父に向かって。
紬母「あなた!」
紬父「!?」
黄金「あーあ、家族には手を出さないでやろうと思ってたんだがな」」
黄金の右腕は、紬の母の肩から胸までを切り裂いていた。
夫をかばったのだ。即死だった。一瞬にして、さっきまで紬の前で美しい笑顔を浮かべていた女性は物言わぬ肉塊となったのだ。
黄金「無駄死にだぜ、奥さん」
まるでゴミを見るような目つきで、黄金は腕を引き抜き、紬の母を蹴り飛ばした。
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