99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage saga]
2011/03/22(火) 05:32:37.26 ID:A0O8EXjso
日本 桜が丘 琴吹ビル前
刑事「警部、突入部隊は」
警部「そんなもん、要請してねぇよ」
刑事「で、ではどうやってこの事件を」
警部「ほっとけ。黄金に手出ししても無駄死にするだけだ」
刑事「しかし……」
警部「じゃあ何人雑魚をあつめりゃ、あの変異種軍団から琴吹きビルを取り返せる」
刑事「それは……」
警部「無理なんだよ。結局、この世界で正義を貫こうなんてな」
刑事「くっ……何もできないなんて……」
警部「お前も大人になれ、俺も昔はそうだった。こんな時代にでも正義を貫こうとして、警察に入った。だが、無理だった。何もかわらねぇ。動き出しちまったんだ、この世界は。もう止まらねぇ。人間が、自転をとめることなんてできねぇ、それと同じさ」
タックマン「それは違う」
刑事「……!」
警部「……てめぇ、ヒーロー気取りか。何しに来た。世界でも救おうってのかよ。たった一人で」
タックマン「琴吹ビルを解放し、人質を救出する。それだけだ。人は自転を止めることはできない。だが、いまここで起こっていることを変えることはできるはずだ」
警部「狂ってる。中にはおよそ400人の人質と、50人のテロリスト――しかもそいつらは全員変異種だ。どうしようもない」
タックマン「なら黙って見ていろ」
タックマンは戦車のようなバイクに乗り込んだ。
刑事「死にに行く気ですか!?」
タックマン「私は今生きている。成すべきことを成さなければ、死んでいるのと同じことだ」
タックマンはエンジンを全開にして走り出した。そのままスピードを落とすことなく真正面から琴吹ビルに突っ込む。
シャッターの閉まった琴吹ビルの入り口に大穴が開き、そのまま通り抜けた。
刑事「……成すべきこと」
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