過去ログ - 一方通行「飯も風呂もできてンぞ」番外個体「それじゃあ、あなたで」
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60: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/03/24(木) 21:59:32.35 ID:eWahEoj6o

「ン、じゃあ立ってみ」

「へんじゃないかな……」


促され、番外個体は朱に染めた顔を不安げ歪めて一方通行の顔を見上げた。
それから彼の方に向き直り、ゆっくりと立ち上がる。


「……スゲェ、良いじゃねェか」


――その姿は鮮烈で、ただただ、綺麗だった。
清楚なワンピースは、番外個体がもとより持ち備えた整った顔立ちやスタイルを引き立てる。


似合うじゃないか、と。
清楚でこの自分には一番似合わなそうだと彼女は言ったが、とんだ的外れじゃないか、と。


番外個体が遠ざけていた純白はそんな彼女によく似合い、一方通行を思わず見惚れさせる。


「ミサカが着ても、おかしくないかな」

「おかしくねェよ。似合ってっから鏡見てみろ」


少女の瞳が不安げに揺れた。
怯えに睫毛を伏せ、それでも姿見を、


「わあ……!」

「悪くねェンじゃねェの?」

「うん……。ミサカじゃないみたいだ」

「そンなことねェよ、全部オマエだ」

「全部ミサカ、かぁ」


ひらひらとスカート部分を手で摘まみ、番外個体が笑みを溢す。
ワンピースか、一方通行の言葉か。
恐らくその両方を気に入ったようで、


「あなたが選んでくれたワンピース、こりゃ買いだね。
 それにしても脚と胸元、両方の露出を求めてくるなんて……。み、ミサカはその……いつでも脱ぐ準備は出来て、」

「うっせェ! ワンピース一枚で良からぬ想像して赤くなってンじゃねェよ、それじゃあ俺が変態みたいじゃねェか……。
 良いから早く着替えて出てこい」


試着室から出た一方通行が店内に居た人間からヒソヒソ言われたのは言うまでもないが、番外個体の笑顔に免じて目を瞑ることにする。




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