11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:49:06.41 ID:lJR5wJ0e0
人気のない場所に連れ出すのは簡単だった。
彼は私の事を舐めきっていた。
「おぉなんだ? 何の用だよ」
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2011/03/19(土) 00:49:47.01 ID:lJR5wJ0e0
殴った。殴った。ひたすたに殴った。
血が飛ぶ――――――気持ちがいい。
悲鳴を上げる――――爽快だ。
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2011/03/19(土) 00:51:56.47 ID:lJR5wJ0e0
自分でもビックリだった。
一番の権力者の皮を剥がすと、とても臆病な人間だった。
顔面血だらけになった彼は心底怯えた顔で俺を見ていた。
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2011/03/19(土) 00:53:16.74 ID:lJR5wJ0e0
次の日、勿論彼は学校に来なかった。
皆が嬉しがった。権力者がいない。怯えなくてすむ。
そこで私と不良は昨日の事を話した。
最初は信じてない者もいたが、不良が私のバックだと思うとあながち否定もできなかった。
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2011/03/19(土) 00:54:18.39 ID:lJR5wJ0e0
数週間後。彼が来た。今までのような恐怖はなく、
むしろ立場が逆転した。
「PKやろーぜ。アイツで」
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2011/03/19(土) 00:55:01.84 ID:lJR5wJ0e0
それからは凄まじかった。
私への苛めは周りは嫌嫌ながらや、少数だったが、彼は違った。
クラス全員に仕打ちを受けた。
一人であれだけ辛いのだから集団なんて想像もできない。
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2011/03/19(土) 00:55:38.69 ID:lJR5wJ0e0
私が六年生になる頃、彼は転校した。
私は満足だった。勝利したのだ。
そして気がつけば、私と不良は権力者というか人気者になっていた。
気持ちが良かった。初めてだった。
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2011/03/19(土) 00:56:56.40 ID:lJR5wJ0e0
また、見た目が劇的に変わった。
前はとても大人しい服装だった。
しかし、その時はウエストの大きいズボンに、英語の入ったピッチリしたTシャツ、
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2011/03/19(土) 00:57:44.49 ID:lJR5wJ0e0
と、何もかも最高だった。が
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/19(土) 00:59:18.89 ID:lJR5wJ0e0
「どうしてあんなにいい子だったのに」「元のあなたに戻って」
「私の子はこんなのじゃなかった」「あなただけ家の外れ者」
今までとても優しかった家族。それだけが今度は私を苦しめた。
私は言いたかった。
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