過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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◆jPpg5.obl6
[sage saga]
2011/03/19(土) 19:16:34.80 ID:H8ixk1I90
軍用クローンとして生成された身でも、そういった意味なら彼女は普通の少女と何ら分け隔てない
存在である。『大能力(レベル4)の電撃使いで御坂美琴にソックリ』という肩書きを除けばだが。
従って、ある程度の成長を終えた肉体を所有する番外個体がこうして思春期も迎えていない少女の
ように振舞うのは無理もないことなのだと一方通行は諦めた。
おそらくは、これが“負の感情”の欠落した彼女本来の姿なのかもしれない。
残念ながら憎まれ口や減らず口は相も変わらず、だが。
「―――――よっ、遅かったじゃーん。待ってたよ」
いつもと何ら変わらない軽口で一方通行たちを出迎える黄泉川。
だが彼女の顔からは久しぶりの再会による嬉しさが僅かながらも滲み出ていた。
「よォ、ソッチは相変わらずだな」
一方通行もそんな黄泉川に口元を緩める。
黄泉川の自分への接し方に感じていた刺々しい感情も、以前よりだいぶ和らいだらしい。
「君が番外個体か……。当たり前かもしれないが、あの子にソックリじゃんね」
「こ、こんにちは」
視線を移した黄泉川にぎこちない挨拶を返す番外個体。
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