過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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296: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/04/12(火) 00:06:21.60 ID:7MmK4SJe0


思っていた以上に反吐の出そうな裏が、しっかりと用意されていた。
所詮、自分は闇の底を計り違えていたのだ。自分が今佇む闇よりももっと深い世界が、今現在も
拡大され続けている。
どれだけ底へ潜っても、いっこうに到達できない。まさに“深海”と一緒だ。

まだ人生経験豊富とは言えない一方通行が知るには、早すぎたのかも知れない。
大人の汚い内面を知ってしまうのが、そもそも早すぎた。

そして、正解な足掻き方すらもわからない現状。
歯痒さ、なんてものではない。舌さえ噛み千切ってやりたいくらいだ。

しかし、隣りを共に歩いてくれるこの少女。

番外個体。

無言で俯いているが、手はしっかりと一方通行の杖を持たない手を掴んでいた。
いつもみたいに腕を組むのとは明らかに違う意図が、確かに感じられた。

不安、心配、恐怖、一体どれが正しい感情なのだろうか。

敵に怯えるのとは違う。一方通行に迫りつつある死への恐怖。
近からずも、遠からず……か。


やがて人の賑わう場所まで来た二人。
そこを見計らったかのように、番外個体が明るい声を発した。


「ねえ、暗部活動はしばらく廃業ってことでいいんだよね?」


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