過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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◆jPpg5.obl6
[sage saga ]
2011/07/09(土) 23:40:59.76 ID:YN04+dKh0
「助けに回ってくれる要員が潰れてんじゃ意味ねーだろ!! ああもう、吹寄さんだからくっつかないで胸が……! 上条
さんの腕にあらぬ部位が密着を許してますの事よ!? っつーか、見てないで助けてくれ! 今店員にでも見つかったら完璧
アウトどころか、下手すりゃ停学になっちまう!!」
「カミやんを殴り飛ばして救出してもいいんだが……、しかしここでカミやんを助けるのは果たして吉か……う〜ん」
そうこうしてる間にも酔っ払い特有の絡みは執拗に上条の精神を削っていく。
姫神秋沙はほんのりと赤みを帯びた肌が色香を演出していたが、暴走中の吹寄を仲裁できるほどの力は兼ね揃えていない。
吹寄の絡み酒ぶりに歓声を上げていた番外個体は、自身のターゲットを見つけて一気に上機嫌となった。
そのターゲットとは一体誰のことを指すのか?
(『君子危うきに近寄らず』ってのは良く言ったモンだぜ)コソーリ、コソーリ。
ターゲット? そんなのはもちろん一人しかいない。
「おいテメー。なにコソコソ逃げようとしてんの? どうせ『面倒臭い状況』だとか思ってんでしょコルァ」
「う、うるせェ! つか酒臭ェンだよ! 纏わり付くンじゃねェェ!!」
無謀な離脱を試みるものの、所詮は無駄な足掻きでしかなかった。
酔った番外個体の絡みっぷりは凄まじい。一方通行は皮肉にもそれを知っていた。
なにせ以前に彼女たちのDNA源、御坂美琴の母親に似たような絡み酒の被害を受けた憶えがあるのだ。
こういう局面で、“あの女”の遺伝子がしっかりと引き継がれている事を実感させられる。彼にとっては迷惑でしかないが。
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