過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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959: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/08/16(火) 22:28:50.37 ID:rSukkoHc0


氷解したところに苛むのは、並ならぬ後悔と自責。
滝壺の損失でぽっかりと空いた心につけこむようにして現れた仮想の悪魔。その悪魔に精神を呆気なく乗っ取られてしまった。
浜面自身がそんな自分を許せないのだろう。その気持ちは半蔵も少なからず共感できた。

だが、彼は敢えて浜面に厳しい視線を送った。


「―――――で、もう気は済んだか?」


聞くのに飽きた、とでも言いたそうに伺ってくる半蔵。
思わず浜面は声を呑む。


「ったく……、ちっとはマシになったかと思ったら、まだまだ全然じゃねえか。過去を振り返ってクヨクヨなんて、お前の
 キャラじゃねえだろ? お前の持ち味が何なのか、いい加減に思い出せよ」

「…………」

「お前の気持ちなんてさっぱり分からない、とは言わねえさ。モテない人生に終止符を打ってくれた可愛い〜い初カノさん
 だもんな。そんな大きな存在を突然傷つけられて、まともな精神を保てなくなるのは仕方ねえよ」


半蔵の声の調子が豹変したが、浜面は何故か全く言葉を挟む気になれなかった。
こんな彼は、今までに見た事がなかったからだ。


「けどさ、そろそろ前を向けよ。間違ってた自分に気づいたんなら、二度と間違わないようにどんな事にでも全力でぶつか
 っていけよ。………いつまでもそんなんじゃ、目醒めた時彼女に悲しまれるぞ? せめて、彼女に対して逃げ腰になるの
 だけはやめた方がいいぜ」



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