過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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964: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/08/16(火) 22:37:59.94 ID:rSukkoHc0


それは黒夜にとっても同じだったのだろう。
現に他の研究者は一寸の慈悲も無く惨殺したが、この女性だけは殺そうとしなかった。凶暴化し、理性が吹っ飛んでいた
のにも関わらずだ。もっとも、深くは携わっていなかったために除名しても問題はないだろうと決議され、『研究者は全
員皆殺しにあった』として表明されたのだが………当事者たちしか知らない隠された真実というヤツだ。

そう、“共通で繋がっている人物”はこの女性研究者だけである。言わば、唯一の希望だ。


「何年? 二年だっけ? うわー、背ぇ伸びたわねぇー。突然来るだなんて本当ビックリだわ。元気でやってるの? 今
 もう中学生かしら? サプライズ過ぎて何にも用意してないわよー! ねぇ、どこの学校通ってるの? 有名なトコ?」

「………」


二年ぶりだというのに、この人は全く変わってないな。と、絹旗は胸中で嘆いた。ちょっと口の煩い母親みたいだ。
だが、こうやって人の事ばかり気に掛けている彼女だからこそ嫌いになれなかった。

また一瞬だけ懐かしさにトリップしていたが、すぐさま本懐に意識を戻す。


「あ、あの! 超早速本題なんですが、黒夜海鳥と最近連絡を取りましたか?」

「ほへ? 黒夜ちゃん……?」


思いがけぬ名前を聞き入れ、女性研究者は余計に顔を綻ばせた。



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