過去ログ - 火憐「兄ちゃん、あんま無茶ばっかすんなよな」
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21: ◆/op1LdelRE
2011/03/20(日) 00:55:40.94 ID:2i3mHfds0
 004.

 とまあ、ここまで散々ぐちぐちと文句を言ってはきたけれど。
火憐と月火が、こうして僕に我儘を言うようになってきたこと、それ自体は良いことだと思っている。

 たまにでも甘やかしてガス抜きしてやらないと、また感情が爆発しないとも限らない、と懸念しているわけではない。
まあ、その心配が全くないわけではないけれど、それならそれで、解決できることは証明済みでもある。
そうではなく、こいつらが甘えるという行為、それ自体に意味があると、僕は思っているのだ。

 これはもちろん、火憐と月火に甘えられて、僕が鼻の下を伸ばしているという意味ではない。断じて。
正しく当然であり、まさしく必然の理屈である。
こいつらに甘えられても、僕自身にとっては、嬉しくも何ともないのだから。
妹萌えなど幻想の中にしかなく、妹ラブなど妄想の外にすらない。あってたまるか。
だからこれは、僕の側ではなく、妹達の側の事情である。
こいつらが、僕に、というより、誰かに甘えるということこそが重要なのだ。

 火憐と月火は、頼られることには慣れていても、頼ることには慣れていない。
助けを求められることは多くとも、助けを求めることはまずもって無い。
強みを見せることばかりで、弱みを見せることはしようともしない。
要するに、甘え下手なのだ。



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