過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:23:00.38 ID:E48WuV4go

(全く、そもそも今の状態で聖人なんぞに勝てるのかも分からんというのに)

 フィアンマの右腕は彼の力の、『聖なる右』の象徴だ。
 故にそれを切断された今は、神の右席としての力は殆ど発揮できない。
 例えば同じ神の右席の後方のアックアが『聖人』としての力や『聖母崇拝』の力を無くしたように。
 例えば前方のヴェントの『天罰術式』を支える霊装が使い物にならなくなったように。
 右方のフィアンマとしての力を無くしてしまった今、『聖人』として特別な力を振るうあの魔術師に勝てるのか否か。

(まあ、文句を言ってもどうにもならん。それよりも現状をどうするかだ)

「おい、何か策はあるか」

「鉛弾と手榴弾しかありませんわ」

「聞いた俺様が馬鹿だった。しかしどうするか……このまま『人払い』のみで逃げ切るのは難しそうだ」

「その心配はありませんよ。ここで全て終わらせますから」

 不意に、女の声。
 フィアンマは勢いよく振り返る。呆ける少女の更に後ろから、こちらへ歩いてくる影が一つ。
 魔術師は、再びフィアンマの前に立ちはだかった。




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