過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:28:35.31 ID:E48WuV4go

「それとも私を巻き込む可能性を危惧しているのですか? どっちにしろ、余計なお世話ですのよ」

 一切譲る姿勢を見せない少女に、フィアンマは重ねて嘆息する。
 何か最近溜め息が増えたな、などと考え、その事実にまた一つ溜め息をつく。
 それから改めて少女に目を向ける。否、少女を睨む。
 その顔に浮かぶ感情は、侮蔑。

「お前は、何か勘違いをしているようだが」

 のっぺりとした声だった。
 フィアンマは左手をゆっくりと動かす。その動きに従って、掌に奇妙な光が集まっていく。
 彼はその光ごと左手を振り上げて、一息に振り下ろした。
 瞬間、触れてもいないのに左手の延長線上の地面が炸裂したかのように派手に弾け飛んだ。
 直撃すれば人の命など容易く奪えるであろう一撃。
 少し怯んだ少女を、飛び散った土砂の雨を挟んで更に睨む。

「俺様はこの一撃とは比べ物にならんほどの力で、この程度では比較対象にもならんほどのことをやった」

「……」

「俺様はお前の思っているような善人ではないよ。どちらかと言うまでもなく、悪人だ」




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