過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
1- 20
174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/07/01(金) 01:43:04.90 ID:8PS7pdgco

 素で返されて、フィアンマは言葉に詰まる。
 なんかそういう流れなのだろうと勝手に決め付けていたが、別にそういうわけでもなかったらしい。
 そういえば彼は相当にマイペースな人間だったはずだ。あくまで先日のようなことはイレギュラーなのである。
 なにやら不要な部分が洗脳されかかっていたことに戦慄しながらも、フィアンマはあくまで自らのペースで、

「……それで、敵は何だ」

 敢えてそういう流れを続けた。
 彼は第三次世界大戦を経て自らの正しさを見失い、一時は傍観者に徹そうとしたこともある。
 が、何かを変えたいと思うのならば結局は自らが動く他に無い。
 あの薄暗い路地裏で、それを教えられた。

「元ロシア成教、現流れのゴロツキ魔術師共だよ。第三次世界大戦の後、再編で出された膿ってとこか」

「何故そんな連中に狙われる?」

「ちと因縁があってな。まあそれ以前に放っておくわけにもいかねえんだが」

 老人はそこで一度言葉を切って、溜め息と共に天井を仰ぐ。

「せっかく総大主教の坊ちゃんが膿を出す決意をしたってのに、あの弱腰のジジイ共め」

「話が読めんのだが」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
414Res/270.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice