過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/07/01(金) 01:43:53.76 ID:8PS7pdgco

「その膿は上と色々良くない繋がりがあったみたいでよ。罰せられるべきだったんだが、結局は無罪放免が精一杯だった」

「それで?」

「半端に力を失ったあの馬鹿野郎が、何をしでかすか分かったもんじゃねえってことだよ」

 何でも老人が言うには、その『膿』というのはロシア成教内の一部門を完全に私物化していたらしい。
 そして教会を追われた今でも、配下の魔術師と所持していた霊装はそのままなのだそうだ。
 つまり、檻から放たれた獣のようなものだということか。

「とはいえ三大宗派の一つっていう最大の後ろ盾を失っちまった今なら、まだ勝ち目はある」

「本当か? むこうは随分と派手な霊装を所持しているようだが」

「こっちだって負けちゃいねえさ。さっきは偵察のつもりだったからロクに準備もしてなかったけどよ」

 そして老人はそこで一度言葉を切って、フィアンマの方を見やる。
 視線は空の右袖。暫くそこを見た後に、老人はニヤリと笑って、

「どうやらお前さんは万全の状態とは言い難いみてえだが」

「まあ、良いとは言えんな」

「どうだ。さっきの礼もあるし、いっちょ霊装を見繕ってやろうか」



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