過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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231:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 23:21:20.26 ID:QED9L2bao


「乳繰り合ってる暇は無いぞ」

 いつの間にか青年の後ろに立っていたフィアンマが言った。
 無駄に驚いた青年を軽く無視して、フィアンマは周囲を見渡す。

「どうやら、それの重要度はそれなりに高く設定されていたようだ」

 青年も慌てて周りを確認すると、辺りに散在していた『木馬の船』が彼らの所へ集まってきていた。
 どうやら、連中は意地でも彼女を手に入れたいようだ。

「……カーテナ=レプリカの調子は大丈夫ですか? 正直、僕は彼女一人が精一杯ですが」

「まあ、正直まだ馴染まんな。身体制御術式の方も万全とは言えん」

「とりあえず一端下がりましょう。囲まれていては何かと都合が悪い」

 言って、青年はコリシュマルドを鞘に納めた。
 そして彼女を片手で担ごうとして――そこで、フィアンマがまだ笑っていることに気付く。
 フィアンマは笑ったまま、カーテナをくるくると回す。

「いいや、むしろ一箇所に集まってくれているこの状況は好都合だよ」

「確かに次元切断術式は強力ですが、一撃で全ての霊装を完全に無力化できるほどでは」

「そっちじゃない」

「はい?」

 その返事に、青年の思考に一瞬の空白が生まれる。
 その瞬間フィアンマは青年の足を払い、彼女もろとも雪の上に転ばせた。

「きゃっ!」

「いだっ! な、何を」




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