過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2012/06/15(金) 23:33:57.56 ID:CypdjJ6do
「そちらから出向いてもらえるとは有り難いな。しかも一人とは、亡命でもご希望か?」
「いいや。俺はこれまでもこれからも"薄明かり"の一員だよ」
そして彼らは対峙する。
少年の背後には、既に戦闘準備を済ませた彼の部下達が控えている。
一方で青年は仲間を連れておらず、見たところ武器も持っていない。
「こちらの用件は分かっているな」
「この地を出て行け、だろう? なんとも好き勝手おっしゃることで」
「好き勝手にしていたのはどちらだ」
「いた、ならこちらだな。いる、ならどちらもだろう」
「我々は貴様達とは違う」
「そうだな。確かに明確に違うけど、それでも結局は似たようなものじゃないか」
青年の雰囲気は一見すれば軽薄、しかしその実は軽快に近いのかもしれない。
それだけ自然にこの地に馴染み、その言葉に馴染んでいるということなのだろう。
「大した価値の無い宝物を必死になって奪い合ってる時点で、疑うまでもなくそうだろ」
「……」
「お互い、賢くは生きられない性分だな。だからといって譲るつもりは無いけど」
少年は瞼を下ろす。
分かっている。彼が今倒そうとしているのは悪人ではない。
むしろ彼が言うとおり、自分達と――自分と、同じようなことを考えて生きる人間だ。
彼は正しくあろうとするが故に青年らと敵対する。
しかし、それは必ずしも敵対者が悪であるという結論には結びつかない。
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