過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2011/04/07(木) 23:26:24.54 ID:dEtouHOE0

 豚の合図で、少年が青年の下へ半ば投げるように押し出された。
 危なげなく青年は彼を受け止め、そのまま豚を睨む。

「で? なんの御用ですか家畜野郎? 言っとくが歓迎はしねえぞ」

「こちらとて貴様らゴミに関わるなんぞ御免なのだがな、生憎とそうもいかんのだよ」

 豚は顎で(どこが顎かは今一つ判然としないが)少年を指し示す。
 金髪を汚した少年は、今にも殴りかかりそうな勢いで豚を睨みつける。

「躾のなってない新人が入ったようだな」

「おっしゃる通りで。育ちが悪いから仕方ねえんだよ。第一ルール違反はお互い様だろ?」

「ふん。だがまあ、こっちとしては『仕方ない』では済ませられないんだよ。分かるな?」

 青年の舌打ちと同時、豚が再び合図を出す。
 部下らしき警官の数名が、土足で室内をあさり始めた。
 飛びかかりそうになる少年を片手で制して、青年は豚を睨み続ける。

「俺らをしょっぴかなくてもいいのかよ」

「貴様らほど暇では無いのだよ。見逃してやるつもりも無いがな」

「そ。楽しいかい? 弱いものいじめは」

「どの口がそんなことをほざく」



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