過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/04/28(木) 03:39:47.17 ID:vlfBvtn50

 掃射が止んだのを確認してから、二人は店外へと出る。
 数名の黒服がうずくまっていた。意識のある者もいたが、少女が蹴飛ばして意識を刈る。
 さっきから令嬢っぽい見た目とは裏腹にアグレッシヴな少女である。

「というか、先ほどから物騒なものを使っているな。やけに手馴れているし」

「実家がマフィアですので」

「すごいな、マフィア」

「すごいでしょう、マフィア」

 ふふん、と少女が鼻高々に胸を張る。
 継ぎたくは無いが、ある種の誇りはあるのか。
 そこまで考えて、フィアンマは首を横に振った。
 今のは多分ノリだ。

「ところで、あの店はどうする。放置は気が引けるぞ」

 結構無茶苦茶な感じになっている店内を指差す。

「こんな時の秘密道具! ちゃらちゃらっちゃちゃーん、お金〜!!」

 人はそれを買収と言う。いや弁償と考えれば真っ当だが。
 フィアンマは札束をばらばらと店員に投げつける少女を見、ため息を一つこぼす。
 それから店内に踏み込み、彼にはとても似合わない袋を手にとってレジを見た。
 が、レジも銃弾を受けて破壊されている。

「……まあいいか」

 かっぱらうことにした。どうせ少女が余分に札束を与えていることだし。

「あら、それはなんでしょうか?」

「見て分からんか。塩だ」

 札束撒きに飽きた少女が追いついてきた。
 彼女の問いに、フィアンマは簡潔に答える。

「何に使うんですの? ……まさか、西瓜に!?」

「ツッコミ役を誰か雇え。俺様は一々ツッコミなどせんぞ」

 一応そのコメントも一種のツッコミではある。



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