過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/04/28(木) 03:41:13.16 ID:vlfBvtn50



「さ、ホテルに行きましょう」

「……なんで」

 この娘は何か色々なものがおかしい、そうフィアンマは確信する。
 まず人の話を聞かない。そして言動に脈絡が無い。更には発想が頻繁にぶっ飛んでいる。
 分かりやすく一言で言うと、極端にマイペースなのだ。
 ここでとある少年ならば、一人の元ローマ正教の修道女を連想しただろう。
 あちらが何をしても泰然としている海だとしたら、こちらは全てを巻き込んでいく嵐の海といったところか。

「隠れる場所が必要ですもの」

「というか何だ、俺様は巻き込まれること確定なのか」

「『乗りかかった船』ではありませんか」

「無理矢理乗せられた気がするんだが」

 イメージとしてはとある少年が女王艦隊に乗せられた時の感じである。
 ローマ正教秘蔵の霊装並の強引さを誇る少女は、意気揚々とピンクな感じのホテルへ

「そっちじゃないだろうが常識的に考えて」

「そっち? ホテルなんてどこも同じですわよ」

「……多分ピンキリだと思うが。とりあえずそこは止めろ。警備も甘そうだ」

「それではあちらに」

「それは民家だ」

「ちゃらちゃらっちゃちゃーん、」

「止めろ」

 札束を取り出した少女を引きずって、手近なホテルへと向かう。
 というかこのフィアンマ、主導権を握られっぱなしである。
 この場合相手が悪いとしか言いようが無いが。




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