過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]
2011/03/28(月) 23:09:41.57 ID:gqKd6v2y0


「それに、何の理由もなしに会うなんて…。
そんなの………ぞ、俗に“バカップル”と呼ばれる、あの恥知らずな男女と変わらないでしょう!?
陰で何を言われるか、わかったものじゃないわ…」

…こいつ、そんなこと気にしてたのかよ!?普段はコスプレしながら平気で街歩いてるくせに…。
まっ、黒猫らしいと言えばらしいけどさ。
でもバカップルってのは、なんかこう…人前でも平気でキスとかしてイチャつくようなやつらでさ、少なくとも俺らは違うと思うぞ?
それに――

「別にいいじゃねえか。バカップルで何が悪いんだよ?俺はお前とだったら、そういう噂がたっても嫌じゃないぜ?」
「わ、私は厭よ!少しは世間体というものを気にしたらどうなの!?」

嫌なのかよ!?せっかく俺がそこそこ勇気を出して言ってやったのに!
まあ…照れ隠しだってこたぁわかってるけどよ。でもな、それでもちょっとは傷付くんだぞ!?
だが、ここまで来たら俺も引かないからな。さっきみたいに奇跡を起こしてやるぜ!


「…なら、理由があればいいんだな?」
「…えっ?」

黒猫はさも意外そうな顔でこっちを見た。こころなしか少し期待しているような感じもする。
ただでさえこいつは素直じゃないんだから、こういう時くらいは俺から積極的に動かねえとな。
俺は話を続けた。

「だったらさ、暇な時だけでいいんだけど…昼休みは俺の勉強を見ててくれないか?
監視役みたいなノリで、『ちゃんとやってるか』ってさ。」
「私が……先輩の勉強の監視を?」
「場所は…図書室にでも行けばいいし。あそこは確か、飲食出来る場所もあったよな?」
「飲食場所もあったと思うけれど…。先輩は大丈夫なの?その……私がいたら、邪魔になったりしない?」
「大丈夫だよ。むしろ昼休み中ってなんかダラダラしちゃうことの方が多いしさ。お前が監視しててくれた方がはかどると思うんだ。
それにな…俺だって、お前と一緒に昼休み過ごしたくなったんだよ!…ダメか?」

実際、これは本当だ。所詮1時間足らずしかない昼休みってのは勉強しようと思っていてもなかなか身が入らないことが多かったりする。
側であの猫の如き鋭い眼光で見られていると思うとサボれないだろうし、俺もそろそろ更なる本気を出さなきゃならない時期だし…。
まあ、丁度いい機会だ。
桐乃には悪いが、二次元妹の攻略はしばらくお預けとしよう。

もちろん最後の一言も本当だ。これは別にリップサービスじゃなくて、紛れもない俺の本音だよ。
あれだけ自分の彼女のいじらしい一面を見せられたら、男ならこう思って当然だろ?
でも、どうやら相手にとってはこれが殺し文句になったらしく……………


「し、仕方がないわね!?そこまで言うなら…昼休みは『毎日』貴方の為に時間を割いてあげてもいいわ?
た、単なる使い魔である貴方ごときが夜の支配者である私の時間を拘束出来るなんて、身に余る幸福に感謝なさい!」


…ふう。俺の願いは、なんとか女王様に聞き入れてもらえたみたいだ。
黒猫の声はいかにも渋々感を装ってはいたが、その表情はどう見ても機嫌が良さそうだった。
ツンデレというか厨二デレというか…相変わらず素直じゃねえけど、これも黒猫だ。
俺はこいつの彼氏なんだぜ?こいつの言葉の裏側に隠されたデレメッセージくらい、余裕で解読出来るさ。
もっとも、まだ例の暗黒理論はよくわからんが……こっちは、これから徐々に慣れていけばいいよね!?


それとな…『黒猫は思いがけない幸福を運んでくる』って信じられてる地域もあるみたいだが、
俺の黒猫は時折、思いがけないデレを運んできてくれるんだぜ!?
さっきのア〜ン♪もそうだっただろ?
あとは…そうだなぁ……………例えば、こんな風に。





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