過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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2011/04/01(金) 06:16:21.67 ID:Oj9UyXtR0
麻奈実が一瞬とても驚いたように見えた、そして俺を心配するかの
ような目でこちらを見て言った。
「京ちゃんは一人っ子だよね? あとあやせちゃんは京ちゃんに紹介して
もらったんじゃなくて私が図書館で知り合ったんだよ? 京ちゃんこそ熱があるんじゃない? 」
心配してくれているのだろうが俺にとってその言葉は、体のありとあらゆる場所に突き刺さる
ような鋭く冷たい言葉のように感じた。
俺はまさかと思いつつも声を荒げて叫んだ。
「はぁっ? 何言ってんだよ麻奈実? だから桐乃だって! お前には
何度も桐乃に対する愚痴を言っただろ!?」
麻奈実は無言で首を横に振る。
「嘘だろ? 」
なぁそうなんだろ? 俺をからかってるんだろ?
首を再び横に振る。
………麻奈実はそんなことする奴じゃない、誰よりも俺がわかってるじゃないか。
嫌な予感しかしない。
「悪いが先に教室行っていいか?」
俺は麻奈実の返事を待たず学校へ走って行った。
俺はすばやく教室に入り、暇そうな顔して座っている赤城に叩きつけるような勢いで話しかけた。
「お前俺の妹をしってるよなっ!?」
麻奈実は熱があったんだ。だからあんなことを言ったんだ。お前は俺の求めている
セリフを言ってくれるよな!?
「お前に妹なんかいたっけか? つーかどうしたんだよ?そんな声荒げちまって?」
赤城は少し驚いているようだがいつものペースで聞いてきた。
「い、いやなんでも…ない」
「なんでもねぇってツラしてねぇぞww なんかあったら言えよな高坂」
「大丈夫だって」
きっと今の俺の顔はとてもぎこちないだろう。
どんな顔をしたらいいのかわかんねぇよ。チキショー。
くそっなんなんだよ……おい……これじゃまるで俺がおかしいみてぇじゃねぇか。
どっかの小説じゃねぇんだからよ、俺の周りには神様なんていねぇぞ?
ましてや宇宙人や、未来人、超能力者だっていやしねぇ、いるのはごくごく平凡な俺とちょっと変わった大事な友達だけだ。
「おーい高坂―?そろそろHRがはじまっぞー?」
赤城の声で我に返りふと周りを見ると、ほとんどの奴が席に座っていた。
その中で麻奈実が俺のことを心配しているように見えた。
……やめてくれよ。
もちろんこんな調子で授業など頭に入るわけもなく、俺は半日机に頭を突っ伏していた。
何度か麻奈実や赤城が話しかけてきた気がするが、どんな内容だったかは覚えていない。
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