過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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2011/04/01(金) 06:20:44.91 ID:Oj9UyXtR0
放課後になり俺はユラリと立ち上がり、不完全な巨神兵のように
ユラユラと歩きある場所へ向かっていった。
向かった場所はゲー研の部室だ。もう正直俺は今絶望のどん底にいる、考えれば考えるほど
悪い方向にしか考えられなくなってやがる、だけど黒猫なら、黒猫ならきっと何とかしてくれる。
なんでもいい希望にすがりたい、俺は黒猫に頼みの綱を託し
部室のドアをノックした。だけどもし俺の考える最悪の展開だとしたら……
がらがらっとトビラがあいた。
「はいなんでしょうか?」
やめてくれよ真壁君、なんでそんな他人行事なんだよ?どうやら俺の想定していた最悪の展開らしい。
「えーと?なにかご用ですか?」
友達に取られる他人行事ほど胸にくるものはない。少なくとも俺はそう思ったね。
「あ〜ここに俺の知り合いがいるはずなんだが、ちょっと覗かせてくれないか?」
泣き崩れちまいそうな自分に嘘をつき、あくまで平静を装った振りをして聞いた。
「はい、どうぞ」
真壁君はそういうとヒョイと体をどけた。
お前も知り合いの一人なんだけどな…俺は心の中で大きなため息をついた。
中を覗くと部長と瀬名、二人と目があったが何も反応しないところを見るといよいよ
まずくなってきたんじゃねーのと不安になる。
見ようとしなかった現実と向き合わなきゃまずそうだ。
「どいて頂戴」
俺がそんなことを考えていると、後ろから聞きなれた声が聞こえてくる。
「黒猫……いや五更か?」
たのむっ! 俺のことを覚えていてくれ。
「そんな魔翌力は抑えているはずなのに…貴方何者? 」
俺の望んだ答えは返ってはこなかった。
「その魔翌力、抑えておいたほうがいいぜ? 」
俺はやけになりこんなセリフを吐いてゲー研を後にした。
俺が肩を落としながら家路を歩いていると向こうから1人の女の子が、
俺と同じように肩を落とし歩いてきてるのが見える。
その女の子はあやせだった。まぁだからどーって事はないけどな。
ちょっと前だったら、話しかけることができたがあいにくだが今の俺が
あやせに挨拶したらとどめを刺されかねない。
ここはスルーするのが俺の精神力を削らなくて済む唯一の方法だろう。
とかそんなことを考えていると、あやせがこっちに走ってきてそして
俺に抱き着いて泣きながら訴えかけてきた。
「お兄さんっ!! 桐乃が桐乃がどこにもいなくてっ! クラスの人がっ誰も
桐乃の事をっおぼ…えて…な…くて…お兄さんはっ!! 」
いた------絶望しかなかったこの世界で桐乃がいなくなっちまったこの世界で
俺以外に桐乃の事を覚えてくれている奴が。
精神力が削られるどころか、限界突破しちまいそうだ。
「あやせ…俺のことがわかるのか? 桐乃事を覚えているのか?」
「はいっ!!」
あやせは涙を拭い笑顔でそう答えた。
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