過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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◆lI.F30NTlM
[sage saga]
2011/04/02(土) 01:11:38.73 ID:i1LYuYF3o
「実に、実に不本意なのだけれど……私と手を組まない?二人掛かりなら、あの悪魔を殺し尽くすことができるわ」
そこでやっと、黒猫は桐乃の頭から足をどかした。
鼻を赤くしながら、桐乃は黒猫を見上げる。
「勝算は?」
「私達の連携次第ね。成功すれば確実に殺せるけれど、そこに辿り着くまでが五分……と言ったところかしら」
「じゃあ、100パーじゃん」
桐乃は立ち上がり、ドレスに付いた土埃を払い落とす。
「あたしなら、確実にその状況に持ち込める」
「ずいぶんと自信があるのね?」
「当然でしょ。あたしを誰だと思ってんの?」
「真っ正直に向かっていくことしか出来ない莫迦」
「はぁ!?」
黒猫の皮肉に、素直に反応する桐乃。見慣れた光景に、黒猫の表情が和らぐ。
「そこまで言うなら、あなたに任せてあげるわ。感謝なさい」
「なんで上から目線なワケ?チョームカつくんですケド」
「当然でしょ。作戦立案者はこの私。あなたはそれを言われた通りにこなすだけの、ただの駒なのだから」
「あ〜ハイハイ。勝手に言ってなさい。で、作戦は?」
「態度がなってないんじゃない?まあいいわ。耳を貸しなさい」
桐乃は少し身を屈め、黒猫の身長に高さを合わせる。
黒猫は桐乃の耳に手を添え、相手に聞こえない声量で作戦を伝えた。
「それだけ?」
「莫迦ね。それだけのことが、あの悪魔相手だと難しいのよ」
「ふ〜ん。ま、いいけどね。んじゃ、任せなさい」
「せいぜい失敗しないことね。命が掛かってるんだから」
「わかってるって。あんたこそ、トチるんじゃないわよ」
「それこそ愚問ね。わざわざあなたに心配されることじゃないわ」
作戦会議も終わり、桐乃と黒猫は戦闘態勢を取る。
「内緒話は終わった〜?」
二人の様子をただ黙って見ていた麻奈実は、相変わらずとぼけた様子で声を掛ける。
「わざわざ待っていてくれたのかしら。ずいぶんと余裕ね」
「そんなことないよ〜。なにをしてくるのかどきどきだよ〜」
「はン。そのクソムカつく態度、粉々にブチ砕いてやるんだから」
桐乃と黒猫。
共同戦線を張った二人の魔女は、同時に飛び出した。
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