過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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688: ◆lI.F30NTlM[sage saga]
2011/04/27(水) 02:05:49.84 ID:nM3F6G8yo
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翌週の日曜。
俺達はいつものようにアキバに集まり、いつものカフェで他愛のない会話に花を咲かせていた。
最初は今期のアニメや新作ゲームの話だったが、ふとした瞬間に先週の実験の話になった。

「そういえば、皆の衆。先週はいかがでしたかな?」

沙織は他愛のない会話の延長として、この話題を振ってきたのだろうが、俺の内心は穏やかなものではなかった。
だってよ、内容が内容なだけに、あまり口にはしたくないんだよ。
桐乃や黒猫、沙織に知られるのもよろしくないが、あやせに知られるのはもっともよろしくない。最悪、俺はこの世とおさらばするかもしれんからな。
とか言いつつも、あの時見た夢の内容は、DVDに焼いてもらったんだけどな。ベッド下の秘蔵コレクションとは別の場所に大事に大事に仕舞ってある。
俺の内心とは裏腹に、桐乃と黒猫は楽しげに話し始めた。

「あれはすごかったよね。最初は胡散臭いなぁって思ってたけど、あとで映像見せてもらって驚いたもん」
「そうね。人間風情が、あのような魔具を造り出すとは、さすがの私も驚愕したものよ」
「はっはっはー。驚いていただけたようで何よりです。こちらとしても、大いに助かりましたからな。改めて御礼を言わせてくだされ。ありがとうございました」

沙織は快活に笑うと、体躯に比べて小さな頭をぺこりと下げた。

「ところで、京介氏達はどのような夢を見たのですか?」
「それって、こんなところで話してもいい内容なのかしら? 確か、無闇やたらに話すなと言われていたと思うのだけれど」
「心配には及びませんぞ、黒猫氏。夢の内容だけなら問題ないでござるゆえ」
「そう」

黒猫の質問にきっぱりと答えた沙織は、某有名女優と同じサイズである立派な胸を張り、自身の見た夢の内容を話し始めた。

「ちなみに拙者は、百式で宇宙(そら)を賭ける内容でしたぞ。いやはや、本物のバジーナになったようでしたな」
「私はこの仮初の器ではない、本来の器と力を取り戻して、この世を闇に沈める内容だったわ。あの感覚、ずいぶんと久しぶりだったわね」

沙織も黒猫も、なんともコイツ等らしい内容の夢を見たようだ。
一方、桐乃は……。

「どうかされましたか、きりりん氏? なにやら、お顔が赤いですぞ?」
「へ!? な、なんでもない! 大丈夫だから!!」

何を慌ててるんだ、コイツは。もしかして、俺みたいに恥ずかしい内容の夢だったのか?

「どうせ、貴方の大好きなメルルが出てくる夢でも見たんでしょ?」
「う、うん! そうなんだぁ〜。メルルとアルちゃんがあたしの妹でさぁ〜。うへへ……」
「きりりん氏、よだれが垂れておりますぞ」

夢の内容を思い出しているのだろう。桐乃はだらしない笑みを顔の貼り付け、半開きの口からよだれを垂らしていた。
ったく、これでティーンに人気の読者モデル様だってんだから、大したもんだよ。


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