180:1 ◆fJ3KTPFnIUC/[saga]
2012/05/02(水) 23:58:00.92 ID:6CiGo+lAO
佐天「……まぁ、御坂さんにとって覚える程の事をした訳ではないんでしょうけど」
佐天「私はそんな事できないから、凄いなって」
その寂しそうな顔は、見覚えがあった。
介旅を警備員に連れていかれた時の自分を、鏡で見た時の顔とよく似ている。
だから声をかけた。
彼女なりの激励を、彼女なりに稚拙に。
亜弥「佐天ちゃんだってできるよ!」
佐天「……私には無理ですよ。だって、無能力者ですから」
佐天「何の価値も無い……そんな一般人ですから」
亜弥「私だって無能力者だよ?」
投げ掛けられる――嫌悪感は感じない、乾いた笑い。
そういう事ではない、と暗に含んだ意思を読み取れる程、亜弥は聰い少女ではなかった。
佐天「そうですね……あはは、何だかおかしいです」
亜弥「?」
まだ、彼女がそうやって誤魔化して笑う理由を――亜弥は知らなかった。
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