140: ◆hwowIh89qo
2011/08/05(金) 00:00:29.52 ID:5NnwS6H/0
毎回毎回トリが不安で仕方が無い。これでいいかな?
明日21時ぐらいに投下予定です。
141: ◆hwowIh89qo
2011/08/05(金) 20:59:27.04 ID:5NnwS6H/0
では投下。
142: ◆hwowIh89qo
2011/08/05(金) 21:02:41.98 ID:5NnwS6H/0
アップル・キス
季節は冬も盛り。二十四節気でいうならば大雪で、ここ八木市にもちらほらと雪が降るようになってきた。
そう、季節はまさに冬。クリスマスを近くに迎え、クリスマスの足音が聞えてくる。
――僕の愛しい人、彼女の季節がやってきたのだ。
143: ◆hwowIh89qo
2011/08/05(金) 21:05:39.03 ID:5NnwS6H/0
「当然ですけど、私、やったことないんです」
「僕もだなぁ。キスといっても種類があるわけだしね」
掌や手の甲。額や頬。目蓋なんてこともあるらしい。
場所だけでも何やら多様で、やり方についてもやはりルールのようなものがあるのだろう。
144: ◆hwowIh89qo
2011/08/05(金) 21:08:31.63 ID:5NnwS6H/0
「それにしても、キス、ですか」
運ばれてきたアップルパイにフォークを突きたてながら、冬森さんはどこかボーッとした調子でそう言う。
どういうものか想像がついていないのかもしれないし、あるいは脳内でシミュレートしているのかもしれない。
実際のところ僕もどういうものなのだか良くわかっていない。世のカップルはこのような問題を何の躊躇いもなく突破しているのだというから偉いと思う。
145: ◆hwowIh89qo
2011/08/05(金) 21:11:03.43 ID:5NnwS6H/0
でもとりあえず、お店から出たらね。
流石に衆人環視の前で事に及ぶ程僕のメンタルは強くない。望まれれば、断りきれないとは思うけど。
僕は最後のパイの欠片を口に運んで、暖かな紅茶で流し込んだ。
「ねぇ、秋川君。キスって、どんなものなんでしょうね」
146: ◆hwowIh89qo
2011/08/05(金) 21:13:25.35 ID:5NnwS6H/0
冬森さんはそう、うっとりとした表情でいて――続けて、僕に唇を重ねた。
僕はそれに応えながら、ゆっくりと冬森さんの背中に腕を回していく。
お互いに抱き合ってキスをしている状態で、他人に見られたらと思うと恐いものがある。
でも、それ以上に、この状況は僕達を興奮させるのに充分すぎる威力をもっていた。
147: ◆hwowIh89qo
2011/08/05(金) 21:14:04.47 ID:5NnwS6H/0
以上になります。
秋冬がちゅっちゅするだけのお話でした。
148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2011/08/05(金) 21:41:09.42 ID:68rNhXQ2o
乙
21時ごろに書くって言ってたけど誤差一分以内ってすごいな
149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県)[sage]
2011/08/06(土) 23:51:35.39 ID:8VVNiu4a0
あっまーーーい!乙!
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