過去ログ - 男「また、あした」
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150: ◆e23NiMwCjQ
2011/09/07(水) 10:23:05.66 ID:PqDccuPf0
丸々一ヶ月以上が経過しました。ようやく次が出来たので近いうちに投下します。
今回は夏春でやってみました思った以上に難度が高いので次から秋冬のいちゃいちゃに戻ります。多分。


151: ◆hwowIh89qo
2011/09/07(水) 10:27:48.60 ID:PqDccuPf0
相変わらずのコテミス具合……\^o^/


152: ◆hwowIh89qo
2011/09/09(金) 15:52:18.73 ID:uH8thC/k0
というわけで本日21時には投下できるかと思います。


153: ◆hwowIh89qo
2011/09/09(金) 20:52:38.47 ID:uH8thC/k0
そろそろ投下しようかと。
今回からタイトルを名前欄にいれようと思います。


154:まるで幻のよう ◆hwowIh89qo
2011/09/09(金) 20:56:13.12 ID:uH8thC/k0
一つの物語のプロローグから、エピローグまでを俺達は見てきた。
友人の、その淡く甘い恋のお話を、あくまで俺は、俺たちは外野から見つめていた。

だからだろう。まさか自分自身が役者へとなるのとは夢にも思わなかった。
――しかし、そんなのはおかしな話だったのだ。生きているのならば、否応なく自分自身を演じきるしかない。
以下略



155:まるで幻のよう2 ◆hwowIh89qo
2011/09/09(金) 20:58:26.45 ID:uH8thC/k0
二人をここまで導いたのは、俺と春野がお膳立てしたから、というのもある。
しかし、俺たちはあくまで、船を川へ押してやっただけだ。
事実、二人は、俺たちも驚くような進展で、あれよあれよという間に、幸福を具現した存在となった。

――だから、それでいい、と俺は思っていた。俺の親友が、ここまで幸せになった。
以下略



156:まるで幻のよう3 ◆hwowIh89qo
2011/09/09(金) 21:00:50.48 ID:uH8thC/k0
「映画ぐらい、秘密にしなくていいと思うんだが」
「……だって、秋川君の前で誘うのも、恥かしいから」
「恥かしい? ……よくわからんが、まぁ、そういうことなら」
「今回こそは、夏原君も恐がるような和風ホラーよ」

以下略



157:まるで幻のよう4 ◆hwowIh89qo
2011/09/09(金) 21:02:50.24 ID:uH8thC/k0
「放課後のデートなんだから、嬉しそうにしなさい?」
「花は開かないし、実も結ばない。そんな草の発芽をどうして喜べるんだ」

数回、彼女が隣で歩いているのを他人に見られている。
数回、彼女と笑みすら浮かべて会話しているのを、他人に見られている。
以下略



158:まるで幻のよう5 ◆hwowIh89qo
2011/09/09(金) 21:05:37.36 ID:uH8thC/k0
今思えば、妙なことだと感づいても良さそうなものだった。
春野の今日の行動は、少しばかり怪しかった。急に映画に誘うし、あの凍りついたような表情。
そして、俺は失念していた。彼女の家は門限が厳しいことに。
普通なら、放課後、つまり夕暮れに映画に誘うことなんてしない。
家につくころには、21時か22時頃になるだろう。
以下略



159:まるで幻のよう6 ◆hwowIh89qo
2011/09/09(金) 21:07:43.11 ID:uH8thC/k0
結局、春野が立ち直ったのは、バスで学校前についてからだった。
車内では平静を保とうとしていたようだが、それでも身体が時折震えていたように見えた。
誤魔化そうとしていたのか、いつもより遥かに口数も多かった。

「……はぁ。帰ってきちゃった」
以下略



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