59:>>1[saga]
2011/04/01(金) 21:11:05.17 ID:OpoHLyR10
「耳が聞こえませんか? 僕の連れだと言ったんですよ。だからその汚い手をどかしたらどうです?
日本語わかりますか? わかりませんね、だかわわかるように言ってあげます。さっさとどこかへ行けと言ってるんですよド低脳」
今まで使ったことのない、汚い罵詈雑言の類。聞き慣れてはいるが、言うのは思えばひどく久しぶりな気がする。
噛むこともせず、自分でも驚く程すらすらと言葉が出た。僕よりも驚いたのは彼らだ。明らかにひ弱な目の前の人物が、思い切り挑発してきている。
60:>>1[saga]
2011/04/01(金) 21:17:21.48 ID:OpoHLyR10
では今日はここまで。
この時間に投下するのが嘘だといったな。
あれも嘘だ。
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/04/01(金) 21:23:59.21 ID:oA15g2f/o
なんだ嘘か乙
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]
2011/04/01(金) 21:39:36.21 ID:WqN7QIAAO
乙
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/04/01(金) 22:37:00.58 ID:fOGcYtyIO
続き気になる
おつ
64:>>1[saga]
2011/04/02(土) 20:59:19.59 ID:E8E9vU700
では投下します。
明日には完結予定。
65:>>1[saga]
2011/04/02(土) 21:02:20.96 ID:E8E9vU700
気がつけば病院のベッドの上。知らない天井だ、などと喜ぶ前に身体に電撃の如く激痛が走った。
冗談じゃない。なんだってこんな目に。寝起きにスタンガンなのか。
「よう、起きたか色男」
66:>>1[saga]
2011/04/02(土) 21:07:14.38 ID:E8E9vU700
夏原は愉快そうに笑って、冗談だと手をひらひら振って病室から出た。
入れ替わるように、冬森さんが入ってきた。俯いて、どこか表情は曇り、思いつめたような表情。
彼女が泣きながら、謝る――そう、あまりに容易に想像できる。だから、先に口を開いた。
「怪我がなくて良かったよ。女の子が、顔に傷でもつけたら大変だ」
67:>>1[saga]
2011/04/02(土) 21:14:16.38 ID:E8E9vU700
それから二日。
怪我は良くなった……とはいえないが絵を描くのに支障にはならない。
学校は文化祭準備期間に突入しており、帰宅部でどこも手伝う気の無い連中はそういう生徒用に配布される課題だけ受け取ってさっさと帰っていった。
僕が絵本部に入っていなかったとしたら、多分そんな感じで過ごしていたのだと思う。
68:>>1[saga]
2011/04/02(土) 21:17:23.59 ID:E8E9vU700
「いや本当、いい話だね。僕の絵が負けなければいいのだけど」
「そんなことないですよ。秋川君の絵、どれも素敵ですから」
「そっか。……じゃあ、期待に沿わないとね」
僕は新しい用紙にペンを滑らせた。これが終わればもう終りだ。実はもう一点描きたいのだが、僕もいい加減疲れてきた。
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