過去ログ - 少女「私が……魔王?」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2011/03/29(火) 00:07:29.20 ID:D6BnVlAAo

― 魔王城 大広間 ―


吸血鬼「皆も知ってのように魔王様が我等の前に戻って来られた! 今宵はその宴だ。無礼講とする。多いに楽しめ!」

魔族士官「魔王様ばんざーい!!」

魔族士官「魔王様に栄光あれ!!」

少女「ぁぅー、ちょっと怖いかも……」ガクブル

メイド長「ご安心下さいませ。ここに居る全員は魔王様に心から忠誠を誓う者ばかりでございます。仮に魔王様がここで死ねと言えば喜んで自らの命を断つでしょう」

少女「そ、そんな事言わないよぅ」

獣王「魔王様、こちらが我ら獣族からの献上品でございます」

少女「わぁ、綺麗な宝石」

獣王「北の鉱山で採れた物です。来るべき魔王様のご復活の為、一族の秘宝としておりました」

少女「でも、こんなに高価そうなもの、貰えないですよ……」

獣王「この地の物は全て魔王様の物。一級品ともなれば尚更です」

少女「……」チラ

メイド長「受け取りませんと話が進みませんので」コソッ

少女「じゃ、じゃあ、いただきます。獣族の皆さん、ありがとうございます」ニコッ

獣族士官「魔王様が微笑んでくださったぞ!」

獣族士官「なんと可愛らしい……」ポケー

少女「あ、あはは……」ドウスレバイイノ

海王「魔王様、本日の料理は我ら海の一族からの献上物となっております」

少女「だからお魚とかが多いんですね。すっごく美味しいです」モギュモギュ

海族士官「ほっぺたをいっぱいに膨らませて食べておられる……」

海族士官「なんだこの感情は。これが……萌えなのか!?」ズガーン

少女「なんでそこだけ人間臭いんだろう」

竜王「我ら竜の一族からはこちらを」

少女「ペンダント……ですか? 綺麗なトップがついてる」

竜王「竜の一族に伝わる始祖たる者、黄金竜の鱗と言われております。あらゆる障害を跳ね除け、身に付ける者を守るとも」

少女「うぅ、皆さんすごい物ばかり……」

竜族士官「見ろ、あの魔王様のお顔を」

竜族士官「可憐だ……」

少女「あぅあぅ」オロオロ

メイド「落ち着いてください」

吸血鬼「では、最後に私から」

少女「吸血鬼さんからも?」
吸血鬼「もちろんでございます。我らから、というより我々一同から魔王様へのプレゼントとなります」

少女「ほぇ……?」ナンダロウ


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