262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/21(火) 18:50:26.63 ID:3O5WJ/1vo
明白な事実を告げられたところで、アデルは顔色を変えることはなかった。
「先ほどの爆発」
「あん?」
「俺の後方およそ半マイル。そこが爆心地だ」
「……」
訝しげな表情の頭に、さらにアデルは告げた。
「血陣魔術で吹き飛ばした。半径二百ヤード程の面積が焼けただろう。
本当かどうか確かめたいのなら一人まで行くことを許す」
「まさか……」
「そうだ、この構成陣もそれと同じものだ」
強盗団の間に冷たい緊張が走った。
「お前たちが矢を放つよりも俺が構成陣を完成させる方が速い。
……いや、どうだろう。分からないなら試してみる価値もあるが……」
頭は忌々しげな表情でアデルを睨んだが、しばらく考える間をはさんだ後再び口を開いた。
「お前の目的はなんだ……? 俺たちを殺すのならとっくにやっているだろう」
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