290:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/02(火) 19:58:55.49 ID:E1xnZq3jo
「驚かれないのですね」
今度は女性の声。
「ああ」
予感は、あったのだ。
優秀な指揮官はついていた。だが、これはその指揮官による手際ではないだろう。
「オウルだな」
「その通りです」
男の声は平坦。どこまでも平らで、感情を読むことはできない。
その裏に感情が存在していないことも考えられた。
(こいつはそういう男だ)
これから来る夜の静けさにも似ている。
「これからどうなさいます?」
男に比べれば、まだ女の声は生きている気配が感じられる。
だがそれも比較の話。
彼女もまた、夜の者だ。
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