37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 21:04:43.94 ID:rVhEFPKqo
相棒が柄に手をかけるのを見計らってウィリアムは言葉を続けた。
「君は騎士どまりが望みかい?」
「ん?」
「君の野望はその程度かい?」
「んん?」
「もっと上を狙ってみないか、そう言ってるのさ」
相棒の顔が訝しげに曇る。
「どういうことだ?」
「想像してごらんよ。確かに僕たちはノーラグで魔術を使う少女を発見した。でも、ただそれだけだ。
上に報告すればある程度評価はしてもらえるだろうけどね。後はハイ御苦労さまで終わりだ。
さらに大きい手柄は上が横取りさ。でも、うまく立ち回ればもっとうまみはあるはずなんだ」
「……なるほど」
「今君の想像している通りだ。つまり――」
「俺たちでその新魔術を解析、実用化に持ってくのか」
「当たり」
相棒は柄から離した手でその顎を撫でた。
「そいつは……かなりいいな」
「でしょ?」
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