40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 21:08:54.58 ID:rVhEFPKqo
「……なんて?」
「いつか、わたしを迎えに来る人たちがいるから……その人たちについて行けって……」
「へえ……?」
パパって誰だ?
疑問は湧いたが、訊いても答えないだろうなと勘が告げていた。
「あ、そうだ。まだ僕らの名前を教えてなかったね。僕はウィリアム・オウル。
しがない弱小貴族の一人息子だ。ウィルと呼ぶといいよ。
そして彼はオルトロック・アロー。僕とは比べ物にならないくらいいいとこの息子だ。
彼のことは……僕はロックって呼んでるけど、今君がそう呼んだら怒るだろうね。
もし慣れてきたらそう呼ぶといいよ」
彼女が控えめに頷くのを確認し、少し寝ることを提案して部屋を出た。
相棒はきっといつものように酔いつぶれるはずだから後で介抱に行かなければならない。
またため息が出た。
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