61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/04/11(月) 11:31:57.46 ID:Onj29wiDO
約束は守れなかった用だな!いい作品で返してくれ、期待しているよ!
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 17:02:57.71 ID:GkR30S+0o
「≪大いなる陸地≫。そう呼ばれる大陸に俺たちの国はある」
ひどくだるそうな声がした。
昨日酒の魔力に負け、溺れた、哀れな敗者の声だ。
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 17:04:11.86 ID:GkR30S+0o
そこでようやく相棒は顔を少しだけ上げた。
生気のない目が横目に見えた。
「小さいころから言い聞かされてた。
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 17:05:44.01 ID:GkR30S+0o
「仕方ないよね。
あの時ロックが山越えなんて言わなければこんなことにはならなかったし。
どんなに苦労してようと、それが不意に無駄になることなんてよくあることだよ。
だいたい――ああいやもちろんロックが頑張ってたのは知ってるけども」
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 17:07:31.15 ID:GkR30S+0o
「親父はまず笑ったよ。オルトロック、今日はいい報せがあるんだ、ってな。
俺も笑った。それは俺の報せよりも上等かい、と。
親父の青筋が増えたか太くなるかした気がするがそれはどうでもいい。
親父は新品の剣を持ってこさせてから言った。ちょうど試し斬りをするとこだった、って」
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 19:08:22.91 ID:GkR30S+0o
さて数刻ほどのち、そこでウィリアムは思い出していた。自分の父親の事だ。
彼は、獅子は試練でもって子を鍛える、などとうそぶく割には弱弱しかった。
母が病で死んでしまってからは、さらに気弱になった感がある。
何に関してもびくびくしている自分を見ているようで、彼のそんなところはあまり好きではなかった。
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 19:09:43.64 ID:GkR30S+0o
そんなことを思い出したのにあまり理由はない。
しいて言えば、
「がはははははは!」
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 19:11:32.26 ID:GkR30S+0o
塀で囲われた広場。
ここは傭兵隊の管理下にある訓練場王都支部だ。
簡単な鍛錬はここで行われ、ただの平民を良質な傭兵に変える。
その敷地を背後にそびえたっているのは――その表現があっているように思える――、一人の巨漢だった。
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 19:12:30.93 ID:GkR30S+0o
「テストだ!」
人の壁の向こうにのしのしと進む傭兵隊長の頭が見える。
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 19:54:17.77 ID:GkR30S+0o
◆◇◆◇◆
怒号が飛び交っていた。
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 19:59:55.90 ID:GkR30S+0o
(化け物どもめ……)
十数マイル程先に、そびえたつ壁が見える。大きい。
小高い丘の上にあるこの陣営と同じくらいの高さがある。
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