過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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808:[saga]
2012/01/29(日) 04:51:18.64 ID:BZmAVGk7o

会いたいよ、まどか。
でもあなたが拒むのなら、もう仕方がないとしか、言いようがない。
また次の世界であなたに会えるのを、待つしかない。今度こそと願うしかないんだ。


――そうやって逃げてれば、楽だよね


大丈夫、元に戻っただけだもの。
まどかと最初からやり直そう、みんなとも最初からやり直そう。
私はもう何度も繰り返してきたんだから、今更なにか思うこともないわ。

夕闇はすでに夜に沈み、廊下の闇が深まり、足もとまで迫っていた。

乾ききった唇を舌でなめて、右手の握力を強めた。上手く掴めないわ。
モタモタしていると闇に呑まれる……、早く時計を起動しなくちゃ、でも。
でも困った、廊下に落ちている。ホコリが。もしくは風に混じった変な臭いが。

砂時計に手をかける。時間を戻して、再びやり直す。切り捨てる必要がある。
もう十分みんなに謝っただろう。全ては次の世界に向けて。この世界に未練を残さず。
右手で盾を握りこみ、ちょっと強めに引くだけよ。なんて簡単なの。二秒で済むわ。

本当に

本当にこの世界はとても上手くいっていた。途中まで。とても惜しかった……。
それでいいじゃない、十分頑張ったし、次はきっとうまく行くわよね。



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